エコ生活のためにできること33種類をまとめました!

 

この記事の目次

エコな生活を心がければ環境にかかる負荷が減り、地球をよりきれいな状態で維持できます。

「後世に健全な地球を残す」と聞けばどこか遠い話題に思えますが、環境負荷の拡大は異常気象・生態系破壊に起因する経済的損失にもつながります。そのため、いま地球上に住んでいる私たちにも無関係な話ではないのです。

本記事ではエコな生活を実現し、環境保全のためにできることを33種類ピックアップしました。日常生活にすぐ取り入れられる取り組みもあるため、ぜひできることから実践してみてください。

1.「エコ」とは何か再確認しよう

生態学や自然環境を意味するエコロジー(Ecology)が、エコという言葉の由来となっています。同時にエコは、経済を意味するエコノミー(Economy)も含めた言葉ともいわれています。

ただし、現在では「エコな自動車」や「エコな電化製品」といったように、環境に優しいという意味合いで使われることが一般的です。

具体的にエコな活動というのは、二酸化炭素の排出量を抑える取り組みや、限りある資源を無駄遣いしない配慮を指すと捉えて良いでしょう。

2.なぜエコ活動が注目されているの?

人類の活動は自然環境に多大な影響を与えるため、健全な地球を維持するためにエコへ配慮することが求められています。

皆さんもご存じの地球温暖化は異常気象や生態系の破壊、大気汚染や海洋酸性化といった環境問題の原因となっており、これを食い止めるためには二酸化炭素の排出量を抑えなければなりません。

もしもエコ活動が行われず二酸化炭素排出量が増加し続けた場合、2100年までに地球の平均気温は最大4.8℃上昇すると見込まれています。

出典:全国地球温暖化防止活動推進センター「1950~2100年までの気温変化(観測と予測)」

「地球温暖化の現状・悪影響・対策の歴史。このままでは地球が住めない星に?」でも解説しているように、対策が適切に行われなければ現在のような地球環境は失われてしまうため、国・企業だけでなく個人レベルでもエコ活動を実践することが大切です。

3.エコな生活を実現するためにできること33種類

私たちが日常生活のなかで実践できる、地球環境を守るための取り組みをまとめました。

いきなり全部を取り入れることは困難ですが、無理なく実践できるものから取り組んでみてください。

3-1.電気・ガスをエコに使う

電気・ガスの消費量を減らすと、これらのエネルギーを生み出すときに発生する二酸化炭素の削減に貢献できます。

  • 電球をLEDに交換する
  • 日中はできる限り自然光で過ごす
  • 電化製品の電源をつけっぱなしにしない
  • エアコン設定の目安を「夏は28℃」「冬は20℃」にする
  • 暖房機器を利用するまえに厚着してみる
  • 間隔を空けずに入浴して追い炊き回数を減らす
  • 飲用に作った湯は保温して沸かす回数を減らす
  • 冷蔵庫の温度設定を季節によって調整する
  • 浴槽にフタをして湯が冷めないようにする

なお、照明をつけずに暗室で過ごしたり猛暑日にエアコンをつけなかったり、健康状態に関わる部分で無理をすべきではありません。あくまで、大きなストレスがかからない範囲で実践することを強くおすすめします。

3-2.水をエコに使う

水道水を1分間流しっぱなしにするだけで、水の使用量は10リットル以上にのぼります。

以下は水の使用量を用途別にまとめたものです。

出典:東京都水道局「水の上手な使い方」

このように私たちは普段の生活のなかで、貴重な資源である水を大量に消費しているのです。

また、各世帯に水を届けるポンプや汚水を浄化する下水処理場には電力が使われているため、水道水を使用するほど間接的に二酸化炭素を発生させていることになります。

以上の理由から、水を過剰に使用しない配慮が必要です。

日常生活に取り入れやすいアクションプランとしては、つぎの取り組みが挙げられます。

  • 入浴後の残り湯を洗濯に利用する
  • 水道は出し過ぎず適度な水量を意識する
  • 洗い桶を活用して食器は「ため洗い」をする
  • 油をペーパータオルで拭き取ってから食器を洗う
  • トイレの水を流すときは大・小を適切に使い分ける
  • 歯磨きの際はコップを使い、水の流しっぱなしを避ける

前述した「1分間流しっぱなし=約12リットルの水を消費」という数値からも分かるように、水は想像以上に無駄遣いをしやすい資源です。

そもそも、短時間のうちに大量消費されるという事実を知らないために節水意識がない可能性も高いため、家族・友人と情報を共有してみてください。

3-3.食材をエコに使う

農林水産省が公開する「食品廃棄物等の利用状況等(平成30年度推計)」によると、一般家庭による766万トンの食品廃棄物のうち276万トンは可食部分とのこと。

可食部分とは、食べ残しや過剰除去、直接廃棄された「食べられるはずだけれど捨てられた部分」を指します。

一般家庭のほか、食品製造業や食品卸売業などの事業者から廃棄されるものも合計すると、600万トンにのぼる可食部分が廃棄されています。

  • 食材をできる限り使い切る
  • 積極的に保存期間の長い料理を作る
  • 外食時は一度に食べられる量のみ注文する
  • 賞味期限の近いセール食品を優先的に購入する
  • 芯・皮まで美味しく食べられるレシピを参考にして実践する
  • 地域で作られた食材を購入する(輸送にかかるエネルギーの削減)
  • 温かい料理は冷ましてから冷蔵・冷凍する(電力消費を抑えるため)

食品が私たちのもとに届くまでの期間も輸送により二酸化炭素が排出されていますが、私たちが食べ残した食品廃棄物もまた輸送・廃棄のために二酸化炭素が発生します。

このような状況を少しでも改善するためには「どのくらい買うべきか」や「どのように調理・保管すべきか」といった部分に目を向けることが大切です。

3-4.日用品をエコに使う

定期的に購入・消費する日用品は、選び方や使い方を工夫することでエコに配慮できます。

  • 再生資源由来の製品を選び購入する
  • マイバックを持参してレジ袋の受け取りを控える
  • 水筒を持参してペットボトル飲料の購入を控える
  • コンビニ・カフェに再利用可能なマイボトルを持ち込む
  • 手を洗う際、ペーパータオルではなくハンカチを使う

すでにマイバックやマイボトルは広く認知されつつありますが、これらを購入する際にはデザイン性ばかりに気を取られず、耐久性が優れており長く使えるものの検討をおすすめします。

3-5.自動車をエコに使う

便利な移動手段である自動車は、ガソリンや軽油を消費して二酸化炭素を排出しながら走行します。

もちろんのこと「エコカーに乗り換える」ことが理想的な選択肢ではありますが、従来型の自動車であってもいくつかの工夫を取り入れることで燃費が向上し、二酸化炭素の排出量を抑えられます。

  • 緩やかな加速・減速を心がける
  • アイドリング時間は最小限にとどめる
  • エンジンブレーキによる減速を取り入れる
  • 風を取り込んで車内温度を調整する
  • タイヤの空気圧は適正値を保つ
  • 不必要な荷物を載せない

このほか、できる限り公共交通機関を使うことも立派なエコ活動です。

4.より積極的にエコ活動を行うなら

日常生活以外には「資産運用にエコを取り入れる」という選択肢もあります。

比較的、手軽に始められる選択肢としては以下が挙げられます。

  • 再生可能エネルギーの「ファンド」に投資する
  • ソーラーパネルを自宅に設置して発電・売電する

いずれも個人で始められますし、家庭への経済的メリットと環境保全を両立できる選択肢です。

4-1.再生可能エネルギーの「ファンド」に投資する

「自宅にソーラーパネルを設置するほどではないが、再生可能エネルギーには関心がある」といった場合には、ファンドへの投資が検討候補に挙がります。

出資者となり再生可能エネルギー事業に投資できるファンドは、直接事業に携わることはないものの、間接的に再生可能エネルギー設備のオーナーとなり利益を受け取れます。

ファンドと聞けば複雑な仕組みが思い浮かびますが、出資者に求められるアクションは以下の「1.出資」のみです。実際の設備管理は専門家により行われるため、出資者側には専門知識や実作業が求められません。

弊社が提供する『ソライチファンド』を例に、以下記事で太陽光発電ファンドについて詳しく解説しています。「資産運用にもエコを取り入れたい」とお考えの場合には、こちらをご参照ください。

4-2.ソーラーパネルを自宅に設置して発電・売電する

自宅にソーラーパネルを設置すれば、自家発電した電気を自宅で使用したり、電力会社に売却して利益を得たりできます。

発電・自家消費を継続するほど、自宅における「火力発電の依存度」は下がり、間接的に二酸化炭素の排出量削減に寄与できます。

また自宅に設置したソーラーパネルは、停電時に非常用電源として活用可能です。

インフラが停止する規模の自然災害が起こったときにも、連絡や情報収集に欠かせないスマートフォン・テレビの電力供給を継続できます。

自宅に設置する「住宅用太陽光発電」の場合、導入設備の発電出力1kWにつき30万円前後の費用がかかります。

算出対象 1kWあたりのシステム費用(2020年時点)
全体の平均 29.6万円
新築の平均 28.6万円
既築の平均 32.7万円

出典:調達価格等算定委員会「令和3年度以降の調達価格等に関する意見」

すでに建築された住宅に設置するケースでは、1kWあたり32.7万円が目安です。たとえば5kWの太陽光発電設備を導入する場合、設備費用の目安は163.5万円となります。

家庭に導入する設備のなかでは高額な部類に入りますが、運用期間が長くなるほど環境にも家計にも好影響をもたらすため、事前に業者からシミュレーションを出してもらったうえで検討する価値はあるでしょう。

5.まとめ

地球温暖化の進行を抑えるためには、私たち1人ひとりがエコに対する配慮を持ち、日常生活に取り入れられる活動から実践することが重要です。本記事でご紹介した33種類の取り組みのうち、無理なく継続できそうなものを取り入れてみてください。

当メディアは、資産運用についての情報発信だけでなく、脱炭素社会やSDGsなど環境問題に関する情報を発信しています。世界における昨今の環境問題・環境意識に関心がある方は、ぜひこれらの記事もご参照ください。


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